「モノづくり」をする

人生

消費者は一生、幸せになれない

幸せかどうかは、消費者のままかクリエーターになるか、ということでも分かれると僕は思っています
楽しさや幸せを、「お金を使うことで感じる人」は、一生幸せになれません
それは、幸せを感じ続けるためにお金を使い続けなくてはいけないので、アラブの石油王であれば別ですが、多くの人には限界があるからです
「これさえ買えば幸せになれる」ということを、多くの広告は謳っているわけですが、それを追い求めるうちは絶対に幸せになれません

消費者のままの人生から抜け出すには、クリエーターになるという方法しかありません
モノづくりをする人は幸せを感じることができますからね
たとえば、「絵を描いて幸せ」や「写真を撮って幸せ」「文章を書いて幸せ」などということです

これらは「お金をかけなくても幸せになれる手段」なので、それを持っていると、自分の時間さえあれば、その分だけ幸せになれます
つまり、時間があればあるほど幸せを感じられる「無敵状態」になれるわけです

ただ、お金をかけなくては幸せになれないと思い込んでいる人は、それを買いに行くための時間と、そのためのお金の両方が必要です
そして、そのお金のために「さらに働く」という時間も必要です
単に時間があれば幸せになれる人よりも、ものすごい量のコストがかかります
ここでのモノづくりやクリエーターというのは、別に本業でなくてもかまいません
本業で好きなものを作れる人というのが、いちばん幸せなわけですが、仕事終わりや休日にやったっていいわけです

モノづくりの「環境」を作ろう

そうすると、スマホだけを持っていてパソコンを持たない人というのは、おそらく人生で損をするだろうな、と僕は思っています
どういうことかというと、たいていのことは今スマホでできるので、「スマホがあればパソコンいらないよね」という人が増えていますが、じゃあ、「きちんと絵を描いてみよう」とか「ブログで長い文章を書こう」といった場合に、スマホではキツいわけです
パソコンに慣れている人のほうが、モノづくりの活動はうまくできます
パソコンは初期投資がかかるイメージがあると思いますが、今では大きな投資をする必要もなく、ソフトもタダで手に入ります
だから、「自分の時間でモノを作る」ということがやりやすいし、SNSにアップすれば、そのうち評価されてもっと幸せを感じるかもしれません
それが、パソコンを持っていない人は、「持たなくてもいいや」「パソコンって難しそう」という先入観があるので、その考えはなくしたほうがトクです

アプリでできるのであればそれもいいですけど、人から評価を受けられる音楽をスマホで作るのは、まだまだ難しい印象があります
だから、「必要がないから別にパソコンはいらない」と言っている人は、消費者のままいるのですから、実は人生で損しているというわけです
まあ、その手段はパソコンじゃなくても、料理器具でも大工道具でも、なんでもいいんですけどね

それに、「趣味が散歩です」という人もわりと多くて、別にお金をかけないで楽しめるのであればそれでいいわけです
僕はゲームが好きなので、ソーシャルゲームをときどきやることがあります
ただやるのではなく、「無料でできる範囲で、課金しなくてもここまではいけるな」みたいなのを見極めるのが好きです
「これ以上は課金しないと無理だ」と思ったり、「ああ、だいたいこういうことね」というところまでわかると、途端に興味がなくなります
何が言いたいかというと、お金を払ってゲームのキャラクターを強くすることには何の意味もありませんが、お金を使わないで、頭を使ったり、試行錯誤をしたりする「ゲーム性」が大事だということです

僕は、そういうことをしているときに幸せを感じます
なので、モノづくりはしていませんが、消費者としての幸せとはまた違っているのでOKなわけです
つまり、かっこいい言い方をすると、与えられた条件の中で最適化をするという訓練をしているのです

「お金をかけず」に遊ぶレッスン

わかりやすい遊びだと、ポエムを書いたり、音楽を作ったり、プログラムを書いたりということなどが挙げられると思います
でも、そのように簡単には言い表せない遊びだってあります
たとえば、僕は歩いている人を見ていて、「この人が次に何をするんだろう?」ということを予想したりします
電車に乗ったら、次の駅で最初に降りる人を予想することもあります
つまり、日常生活でクイズを作って、それを解くということをしています
こうしたことだって、立派な遊びのひとつだと僕は思っています
そんなクイズをやっていると、「主婦っぽい人はターミナル駅でよく降りる」「マニアックな駅はサラリーマンがよく降りる」ということがわかったりします
「夕方だと友達の家に行くかもしれないけど、昼間はたぶん目的があるだろうから、大きな駅で乗り換えるだろう」「サラリーマンだと結構マニアックな小さい会社に訪問とか営業とかがあったりするので、小さい会社のある小さい駅で降りる可能性もある」というように、仮設を立てて考えてみると電車に乗っている時間も以外と飽きません

テレビで誰かが言っていて僕もたまにやることで、「デパートに入った瞬間に、トレイの位置を当てる」という遊びがあります
国にもよりますし、日本であればだいたい1階にトイレがあるのですが、そういう国は少ないです
まず1階にはほとんどありません
そうすると、一番近いところでいうと、上の階に行くか地下に行くかです
パッと見たときに、壁の構造上でトイレは必ず壁際にあって真ん中にあることはありません
入り口の構造を見たり客の流れを見たりして、地下に食品売り場やレストラン的なフロアがあればそこには100%、トイレがあります
地下がないパターンであれば、上から降りてくる人の流れや持っているもので推測をします
そして、客の動線からは遠いほうがお店の売り上げが多くなるので、基本的に奥にあったりもします
ということを、少ない情報の中から判断するのです

「ボーッとする」もバカにできない

モノづくりじゃなくても、別にボーッとしているだけで1日楽しいということも、非常に大切です
快楽を得るためにお金が必要になる人は、人生のランニングコストが非常に高くなります
そういう人に限って、だんだん高いものが欲しくなり、高級な料理を食べたくなり、高級車に乗りたくなります
そこの欲と向き合うことをせずに、ただ欲のままにそれを満たし続けるのは、不幸な結末しか待っていません
「これだけしていれば満足」というものを見つけましょう
僕の場合は、映画を見ることなのですが、長距離の飛行機で12時間くらいならずっと見続けることができます
まあ、自慢になるのかどうかわかりませんがね

・消費者マインドを抜け出す
・お金をかけない楽しみを作る
・欲望は大きくなりつつ連鎖する

無敵の思考 誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21

ひろゆき(西村博之)大和書房 2021

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