「勝つか負けるか」ではなく「どう生きるか」
一流のスポーツ選手、一流の経営者の中には、何年、何十年にもわたって、結果を出し続けている人がいます
そのような一流の人たちが追い求めているのは「常に成長すること」であり、今日の成果というのは、その過程で起きているだけのことなのです
もちろん、目の前の目標に全力を尽くすわけですが、成果というのはその結果にすぎないのです
一流の人たちは、成果が出たからといっておごらず、出なかったからといって投げやりになることはありません
どちらにせよ、今の状態をさらに改善し続けていくだけなのです
どんなに一流の人たちであっても失敗はしていますし、常に100パーセントの結果を出し続けている人などいないでしょう
では、何がすごいかというと、すべての失敗を糧にして、次に活かそうとし続けていることが、すごいのです
私は、本当の強さというのは、「転んでも起き上がること」だと思っています
起き上がることさえできれば、何度でもまた、前進を続けられるわけで、そういう生き方をすることが本当の強さだと思います
たとえ99回負け続けたとしても、100回目に勝てばいいのです
さらに極端にいえば、一度も勝てなかったとしても、一生負け続けたとしても、最後まで挑み続ける生き方
つまり、転んでも立ち上がり続けるという生き方そのものが、人間としての本当の強さの証明なのだと思います
ただ、人は、1回か2回、挑戦して負けてしまうと、あきらめてしまうことがあります
しかし、勝ったとき以上に、負けたときのほうが、学ぶことがたくさんあるものです
負けて悔しいと思うほど、たくさんのことを学び、成長していくことができると思います
尊敬されるのは、「生きざま」
一流といわれる人々は成果だけでなく、生き方も見られています
成果さえだせばいいというだけでは、まだまだ二流といわれてしまいます
生き方が尊敬されてこそ、はじめて一流になれるのです
ですから、成果以上に、生き方のほうがまわりに与える影響は大きいですし、そういう人たちが本当に強い人たちだと認められるのです
結果以上に、大切なことは生き方、挑む姿勢なのだと思います
人が最後に残せるのは「どういう生き方をしたか」だと思います
私は、尊敬される人というのは、その成果以上に、その生きざまが尊敬されていると思うのです
「負け続けた」ときに、モチベーションをどう保つか
では、負け続けたときに、やる気をどう維持していったらいいのでしょうか
ここで一番大切なことは、「夢をあきらめずに、挑戦し続けている人に会うこと」だと思います
そういう人たちと、接する機会をつくるのです
そのような人たちの姿を見ると、「そうか、自分も頑張ろう」と、気持ちがまったく変わるはずです
さらに大切なことは、自分が他人から支援される人間になることです
そのためには、夢を持った仲間とともに、お互いに支え合うチームをつくることだと思います
そして、そのようなチームをつくるためには、自分が他人の夢を信じられる人間になることです
人を信じて、その夢を支援すれば、自分もまわりからの支援を得られるようになり、どのような壁にぶつかったとしても、必ず乗り越えられます
お互いに信じ合える仲間がいれば、人はどんな困難でも乗り越えていくことができるようになるのです
1日1分元気になる法則
福島正伸 中経出版 2010
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