憧れで仕事を選ぶ人は、選ばれない。勉強していなければ、好きではなく、憧れだ。
「私はこの仕事が好きなのに、選んでもらえない」と文句を言っている人がいます。
好きならば、おのずと勉強して、おのずと詳しくなっています。
これが「好き」ということです。
「好きだけど、それほど詳しくない」のは、「好き」ではなく、「憧れ」です。
好きなことは仕事にしていいのです。
憧れは趣味にとどめておきます。
たとえば、通訳になりたいのに、英語ができない人がいます。
でも、英語は好きです。
「好き」イコール「できる」とは限らないのです。
こういう人は、「勉強」と「買い物」の区別がついていません。
「ギターを買って、弾き方の本に書いてある通りにやったのに、ひとつも弾けるようにならない」と言って、ギターと本を返品に来るようなものです。
「憧れ」の人は、たくさんいます。
勉強して「好き」の人は少ないのです。
選ばれるのは、「憧れ」の人ではなく、「好き」の人です。
本当に会社をつくりたい人は、経営のについての勉強をしています。
ホリエモンさんがいつもごはんを食べている店をフェイスブックで知っても、それは経営の勉強とは関係ありません。
英語にかかわる仕事をしたいなら、英語の勉強をすることです。
選ばれる人になるには、ドラマや映画で、英語でカッコよく仕事をしているシーンに憧れているだけのところから早く抜け出すのです。
自分が憧れているだけで、「好き」というのは、おこがましいと気づくには、一流の人を生で見ることです。
一流の人を生で見れば、自分がいかに、恥ずかしい発言をしていたかに気づけます。
徹底的に基礎練習をして、初めて「好き」と言えるのです。
選ばれる人、選ばれない人。1ミリの差が決定的な差を生む。
中谷彰宏 ぱる出版 2016
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