役立つ人より、役立ち感を抱かせる人が選ばれる。
選ばれる人は、自己肯定感があります。
その人はニコニコしています。
自己肯定感がない人はブスッとしています。
誰もそんな人は選びません。
ブスッとしているのは、自分が役立っている感がないからです。
大切なのは、役立つことではなく、役立ち感があることです。
役立つためには能力がいります。
役立ち感は、能力がなくても、そこに価値を見出すことで味わえます。
「役立つ」は、他者から見てもわかります。
「役立ち感」は、自分で見出すことです。
たとえば、得意先の接待のカラオケに呼んでもらえる人と呼んでもらえない人がいます。
「自分は歌が得意じゃないから」と言う人は、能力で選ばれようとしています。
カラオケに呼ばれるのは、歌がうまい人ではありません。
カラオケに呼ばれるのは、ヘタでも、さっそうと出て一番に歌う人です。
そういう人がいると、あとの人が歌いやすくなって、場が盛り上がります。
この人はカラオケに必要な人です。
これが役立ち感です。
接待ゴルフでは、うますぎて得意先に勝ってしまう人は呼べません。
OBを連発しても、ニコニコ笑いながら走っている人は感じがいいし、得意先を盛り上げることもできます。
そういう人は、ゴルフはヘタでも選ばれます。
役立ち感を自分で見出せることが、選ばれるかどうかの差になるのです。
役立ち感は、人から与えられません。
自分で見つけ出すのが、役立ち感です。
役立ち感を自分で見つけることができた人が、自己肯定感が上がるのです。
選ばれる人、選ばれない人。 1ミリの差が、決定的な差を生む
中谷彰宏 ぱる出版 2016
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