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世界の「頭のいい人」はどんな人か?⑥

皆を上手に褒められる。ーいい人が寄ってきて、いい関係を続けられるー

輝く人は、いい人を惹きつけるための努力を惜しまない

輝いている人は、必ずといっていいほど、豊かな人脈を持っています。
これは、この章で紹介してきた方々・・・・・、ほとんど全員にあてはまる事実でしょう。
だからといって、こう思う読者もいらっしゃるかもしれません。
「この人たちは天才だし、もともとすごい人だから、何もしなくてもいい友人、いい人材が集まって来るんじゃないの?自分は大したことない普通人だから、そんなに人が集まってくるわけがないのでは?」
もし、そう思ってしまう人がいたとしたら、とても残念なことです。

彼らは、「もともとすごい人」ではなかったのです。
いい人材を集め、いい友人を惹きつけるために、人の何倍も、何十倍も、心を砕いています。
いい人材にとって魅力的な自分であるための努力を、決して怠らないのです。

例えば、「天才であること」を鼻にかけて、あなたのことをバカにしたり、無視したりするような人がいたとしたら、あなたはその人と友好的な関係を持ち続けたいと思うでしょうか?
逆ですよね。
むしろ、一刻も早くその人と距離を置きたい、あるいは、もう二度と会いたくない、なんて思うのではないでしょうか。
そのような人物は、人よりある程度勝った能力を持っていたとしても、「天才としては『二流』」なのではないのでしょうか。

自分の長所だと思う部分をほめ続けることが大事

では、いい人が好きになる人、いい人が友人として認めたくなる人とは、どんな人物でしょう。
自分でも、いくつか項目を挙げてみてください。
一緒にいて楽しい人、一緒にいると元気になれる人、威張らない人、話を真剣に聞いてくれる人、良いところを認めて褒めてくれる人、生き方が格好いい人、時間に遅れない人・・・・などなど。

いかがですか?
次に、「自分がこういう人間像にあてはまるかな~」と考えてみてください。
全部とはいかないまでも、いくつかあてはまるところがあったでしょうか?

当てはまった部分については、自分を褒め讃えてみましょう。
「なんて素敵な私!」と、ややナルシストかなと思うくらい、褒めてみてください。

それが、ちょっと照れくさい人は、自分の中に、自分が素敵だと思う友人が住んでいる、というイメージをしてみてください。
その(自分の中の)友人が、こういう××さんだから一緒にいたくなるんだよね~、と言って満面の笑みを浮かべて自分を褒めているところを想像してみてください。
どうですか?ちょっといい気分になりません?

毎日そうやって自分の良いところを褒めていくと、不思議なことに本当にそういう人になっていきます。
そのうち自分で「何だか私っていい人だなあ」と自分のことを認められるようになります。
これは、健全な自己評価の高さの源、
まさしくこのことが、人を惹きつける魅力になっていくのです。

人は皆、褒められたい生き物である

近年、「社会脳」と呼ばれる機能が脳に備わっている、ということが話題になっています。
この社会脳というのは、その人の行動が社会性を持つように、無意識に方向付けられていく脳の仕組みのことです。

人間は、金銭的報酬などと同じように、社会的報酬(誰かから褒められたり、良い評価を得たりすること)を求める性質があります。
あなたが自分で自分のことを認める、つまり、毎日褒めてあげるということは、この欲求を満たすことにほかなりません。
そして、この欲求が満たされているあなたは、自分の周りにいる人のことも認めてあげられるようになります。

あなたの周りにいる人も、あなたと同じく、社会的報酬を求める「人間」という生き物ですから、自分のことを認めてくれる人の味方になろうとします。
結果的に、あなたが自分のことを認めていくことで、価値ある人脈を築いていくことができるのです。

世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた

中野信子 アスコム 2021

 


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