絶望は希望のはじまり
”絶望は希望のはじまり””困難・障害は勝利の前触れ”と逆境に強い人達は、ピンチが訪れたときに、「これは本当にピンチなのか?よいことの前兆では?」と考える習慣があります
人生は起こった出来事に対してどんな意味づけをするかで大きく変わります
そして出来事は点で捉えるのではなく線で捉えることが必要です
司法書士として活躍するAさん
大学卒業後は一般企業の事務職として働いていました
学生時代からつき合っていた彼と結婚することを考え、仕事が忙しくなりはじめたタイミンクで、花嫁修業をしようと会社を退職しました
しかし、そのあとすぐに、彼から「好きな人ができたから別れて欲しい」と切り出されたのです
Aさんは失恋のショックで毎日泣いて暮らしていました
いきなり無職で恋人ナシのどん底に叩き落とされたのです
泣いてばかりもいられないので、Aさんは司法書士の資格取得のためスクールに通いはじめました
毎日、おしゃれの1つもせず、お昼に食べるおにぎりを2つ持ってスクールへ通い、空き時間は図書館で勉強をしました
その結果、1年で受かるのは難しいと言われる試験に一発で合格したのです
彼女は「今振り返ると、あのとき失恋して仕事もない状態だからこそ勉強に集中できた」と言います
そして現在、彼女は大阪の一等地に司法書士事務所を設立して活躍しています
その時点だけを見ると、どん底と思えるような出来事でも、あちから振り返ると最高の転機になっていることはよくあることです
「人間万事塞翁が馬」の物語は、村人が飼っていた馬が逃げてしまい最悪だと思っていたら、仲間の馬を連れて戻ってきます
村人は馬が増えたことに最高と思っていたら、新たな馬に乗って畑仕事をしていた息子が落馬して落ち込みます
しかし、しばらくすると戦がはじまり、息子は怪我をしていたので徴兵を免れるのです
人生を点で捉えると悪いと思えるような出来事でも、線で捉えることが大切です
絶望は希望のはじまりなのです
トラブルが発生すると多くの人は動揺し、悲観的になり、エネルギーを消耗します
反対にトラブルを前向きに捉える人は、十分なエネルギーを持って問題を解決します
そんなピンチをチャンスに変えることができる頼りになる人が好かれるのです
ピンチはチャンスの裏返し!
困難を歓迎する
古今東西、ヒーローはたくさんいますが、ジョセフ・キンベルは世界中の神話を研究して、その共通点に気がつきました
NLPでは「ヒーローズジャーニー(英雄の冒険)」と言われるもので、かいつまんでお伝えすると次の通りです
①最初はふつうの人
②自分のミッション(使命)に気づき、旅に出る
③自分を助けてくれる仲間と出会う,
④ミッション達成を阻む敵と出会う
⑤ミッションを達成し、故郷に帰る(自分の経験をみんなと分かち合う)
日本で言えば、桃太郎の物語がまさに「ヒーローズジャーニー」です
神話を親が子に読み聞かせたのは、なぜでしょうか?それは、「生き方のひな形=人間はどう生まれて、どう死ぬのか?」を私達に伝えているためです
ジョージ・ルーカスも「ヒーローズジャーニー」の考え方の影響を受け、『スターウォーズ』を製作し世界的なヒット映画になりました
『ハリーポッター』などの愛されるストーリーには、人々が求める生き方がそこにあります
主人公は進むべき道がわかっていて情熱的です
その雰囲気とエネルギーが人を惹きつけるのです
逆境でも心が折れず、回復できる力を「レジリエンス」と言います
レジリエンスの高い人は、どんなに辛い体験もi意味があると考えます
ヒーローはいつも傷だらけです
でも文句を言いません
それが自分の使命だと辛さの意味を知っているからです
だから逆境に出会い、英雄の冒険をしている人はとても魅力的で愛されるのです
多くの人は困難に出会うとそこであきらめてしまいます
でも、「ヒーロー=人生の主役」にしか困難は与えられません
困難に出会うということは、人生がうまくいっている証拠なのです
困難に出会ったら、人生がうまくいっていることに気づく!
なぜか好かれる人がやっている100の習慣
藤本梨恵子 明日香出版社 2020
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