明るい人は、選ばれる。暗い人は選ばれない。
誰もが、イヤな人と一緒に仕事をしたいとは思いません。
コネを使ってムリヤリ選ばれても、選んだ側を後悔させることになります。
代理店では、すべてのクリエイターが20代のうちに、オーディションで選択ミスをして後悔するという体験をします。
先輩たちは、それをずっと見ていてくれます。
選ぶ側は、ルックスのいいかわいいコを選びがちです。
海外ロケに行くと、2週間、行動を共にします。
暗いコがいると現場が暗くなるので、いい作品はできません。
最低限、明るいコのほうが現場が明るくなって、いい作品ができ上がります。
明るいコを選ばないと、クオリティーが下がるのです。
どんなにかわいいコでも、暗いと作品がかわいくなくなります。
明るいコは、ルックス的には2番手でも、でき上がった作品は逆転するのです。
自分が先輩になった時に、後輩はやっぱり暗くてきれいなコを選びます。
誰もがしくじりながら覚えていくのです。
かわいさで選んで暗くなられた時に、それを盛り上げることにエネルギーを注がなければならないのは疲れます。
「これだったら、あっちのコを選べはよかった」と思います。
選んだ人に「間違った選択をした」と思われると、次からは選んでもらえなくなります。
大切なのは、今回選ばれることよりも、次につながることなのです。
暗い人より、明るい人が選ばれると言うと、なんだ実力じゃないのかと、ムッとする人がいます。
明るいことが、実力なのです。
実力がある人ほど、明るくなれます。
実力があるけど、暗い人は、実はいないのです。
選ばれる人、選ばれない人 1ミリの差が決定的な差を生む
中谷彰宏 ぱる出版 2016
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