「自分で稼ぐ力」を手に入れる人、逃す人②

働き方

「自分で稼ぐ力」につながるよいマインドセットとは

「自分で稼ぐ力」につながるよいマインドセットを持っている人は
3つの特徴を持っているのだそうです

  • 最速で最大の効果を出すことを最優先で考える
  • 1つの行動が波紋を広げることを考える
  • まわり巻き込もうと考える

努力がなくとも目標達成や成果が出るのであればもちろん
それに越したことはないですよね
しかしそんなことは現実としてはなかなかありません

とはいえ なぜかほとんどの人が
努力することは当たり前 努力することを全く疑わない状況
にあるように思います

それは一見すれば当たり前なのですが
努力しなくてもうまくいく方法があれば
それに越したことはないという考え方や発想を
消してしまうことは大きな問題でしょう

楽やズルをしてうまくいく方法があるということではありません
根性論的な精神論的な感情論的な話ではなく
徹底的に頭を使うべきだといういうことなのです
今までの常識や やり方を疑いましょう

そのためには問いを変えるのです

成果の出ない人というのは 
往々にして間違った問いに正しく答えている人です

この人はなぜ間違えたかに気がつきません
答えが間違っていたんだと思ってしまうわけですが
そもそも問いが間違っていることがほとんどです

うまい問題設定のためには 
トヨタ改善方式の「なぜ」を繰り返し続けることがとても効果的です

またリフレーミングという手法も有効です
リフレーミングとはある枠組み(フレーム)で捉えられている物事について
その枠組みを外して別の枠組みで見ることです

たとえば あなたが超高層ビルを管理している会社の社長だとします
毎朝 エレベーターホールには入居しているテナント企業の従業員が
長蛇の列をつくっていてクレームが殺到しています

あなたはどのようにこの状況を解決しますか?
よく出てくる答えとして次のようなものがあります

「エレベーターを増設する」
「エレベーターで止まる階と止まらない階をつくる」
「階段を利用してもらうキャンペーンを考える」
「リモートワークを推奨してもらう」
「時差通勤を推奨してもらう」

確かにこれらの答えはそれっぽいですし間違いではないと思います
ただこれらの答えはすべて「 自分で稼ぐ力」を持っている人からすると
同じに見えてしまうのです

なぜかというと 
問題設定が全て同じでそこから出てきた答えだからです
「エレベーターの輸送効率が悪い」ことを問題にしています

たとえば 問題設定を輸送効率ではなく
エレベーターホールで待っている時間が無駄だからクレームが起きていると考えてみましょう

ここで待ち時間をとても楽しい時間 前向きな時間に変えることができればよいのではないか
という問題設定はいかがでしょうか?

このように問題設定が変わると答えが変わります

1つの行動が波紋を広げる

こういう話があります
現役で会社を経営しているある社長が 
自身を派遣スタッフとして登録しているというのです

この社長の会社がうまくいっていないため
少しでも稼ぐために派遣の登録をしているのかというとそうではありません
むしろうまくいっているのです

もっと言えば 一層うまくいくために派遣登録しているのです
派遣先の会社で働くことによって価値のある情報を手に入れることができたり
その会社で働いているということが自社にとっても箔がつくような会社で働いているのです

そのために週何回か派遣をされているそうです

私も大学教員をしながら週1回パート薬剤師として薬局に勤めているので
そのことがもたらすメリットがとてもよくわかります

先ほどの社長さんには次のようなメリットがあります

  • うまくいっている会社の考え方を知って自社に生かすことができる
  • 自社では入ってこない情報や できないような施策を体験することができる
  • 発想が凝り固まってしまうことを防ぐことができる
  • 派遣される会社によってはその会社にいること自体がバリューになる
  • いろいろな人の気持ちがわかる

たった1つの打ち手ですが 
その打ち手にたくさんの意味や効果を見出すことができます

この選択をすることのリスクは?と考えてみると
リスクなんてほぼないわけです

普通の人はこのようには考えませんよね
むしろ反対でお金を払って教えてもらおう
自社のブランドを強化してもらおうとします

お金を払って何かを得るということは誰でもできるし思いつくことです
もっと一石二鳥、三鳥、四鳥、五鳥を考えて
何をすることが一番よいのか考えるべきです

まわりを巻き込もう

アフリカの格言で こういうものがあります
「早く行きたいなら1人で行け 遠くへ行きたいならみんなで行け」

成果を出す人は自分1人でできることの少なさ小ささを知っています
そのためそもそも最初からどうやったらうまくまわりを巻き込むことができるのかを考えています

まわりを巻き込むということにはいろいろなことが含まれています
まず目標やその道筋が見えていることがあります

また 巻き込む人が見えたとしてもなぜその人は巻き込まれてくれるのかが大切です
これはお金で解決できることもあれば そうでないこともあります

お金以外でまわりを巻き込む要素というのは
平たく言えば人間力といってもよいかもしれません

つまり自分たちがどのようにあるべきかどのように振る舞うべきか
いかに話を持っていくべきなのかが大切になるわけです

相手から見て協力してあげたい応援してあげたいと思われる自分ということを
理解するということでもよいと思います

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