働くことを楽しむ②

働き方

お金を稼ぐことは「目的」ではなく「条件」

お金を稼ぐことは「働く目的」ではありません
仕事とボランティアの違いは、人に提供したあなたの価値に対し、対価としてお金を受け取るかどうかということ
お金をいただくということがあって初めて、仕事と呼べる行為は成立します

お金がなければ生きていけないのも事実
特別な事情がない限り、お金がなければあなたは生きていくことができません
あなたが提供した価値とお金とを等価交換するという経済行為は、この日本で生きている限り必要不可欠なことです

「企業にとって利益を上げることは条件であって目的ではない」とは、
世界的に著名な経営学者ピーター・ドラッカーの言葉です
もちろんあなたが、お金がなくては生きていけないように、会社も利益を生みお金が回っていかなければ存続できません
しかし、利益は会社の妥当性の尺度でしかない
会社の存在意義は利益を出すことにあるのではなく、社会に対して役に立つ価値を提供することだと
ドラッカーは言っているのです

お金を稼ぐことは条件です
同じように、あなたという人間にとっても、お金を稼ぐことは「目的」ではなく、あなたが生きていくための単なる「条件」なのです

「働く」ことの定義も目的も人それぞれ
お金を稼ぐことは条件ですから「〇〇のために働くのだ」という〇〇、自分にとっての仕事の定義や目的は
あなたが自分で自由に決めればいいということです

あなたは血液を流すために生きているの?

「血液を流すために生きているの?」と言われたら?あなたはどう感じるでしょうか?
体中に血液が巡らなければあなたは死んでしまいますよね
つまり、血液を流すことは、あなたが生きていく上での条件の一つです
「あなたは血液を流すために生きているの?」という言葉は、「ただ生きているの?」と言われているようなもの
そんなことを言われたら、ちょっとムッとしてしまいますよね

お金のために働くということは、条件のためだけに生きているということです
お金も血液も同じこと
血液を流すという人間にとって当たり前の必要条件のためだけに、ただ生きているという状態
これは、お金を稼ぐために、生活のために「働く」ということと同じような状態と言えます
(もちろん、お金儲けを目的に働くことが何よりも楽しい人もいますから、それを否定するものではありません)

あなたが自分の人生を輝かせるためには・・・
血液を流すように、ただお金のために働いている状態を、モチベーションを保ち、楽しみながら続けていくのは至難の技でしょう
人には、誰かに認められたい、自分には価値があると思いたいという欲求があるからです
あなたが仕事によって自分の人生をもっと輝かせるためには、その先にあるものが重要なのです

仕事の目的を設定してみましょう
目的が何もないと、どこに向かっていいかわからないですよね
お金を稼ぐことは、生きていくために必要な当たり前の条件なのですから、それは一旦置いておいて、自分なりの仕事の目的を設定してみましょうよ、というのがあなたへの提案です

ちなみに私、「あべまりあ」が「働く」目的は、人生の目的ともリンクしています

幸せな人生を送りたい⇒周りのみんなも幸せでなければ、私は幸せを感じられない
⇒私は薬剤師だ⇒薬剤師として患者さんの幸せな生活の支援をする
⇒私一人だけ頑張っても、すべての患者さんの幸せな生活の支援はできない
⇒私自身だけでなく、オール薬剤師が患者さんの幸せな生活の支援ができるようにしたい
⇒他人を幸せにできるのは、その人自身が幸せでなくては成し遂げられない
⇒幸せな薬剤師を増やしたい・・・

概ねこんなことが「働く」ことの根底になっています。
これらのことが「軸」となって、この「軸」に沿っているか?いないか?で自分の行動を判断しています
「軸」が確固たるものになると、人生輝きます
今こうしてブログを毎日更新することも「幸せな薬剤師を増やしたい」その想いから行動していることの一つです

さあ、あなたの働く目的は?
その「軸」があると、人生で起こること、何をするにも迷いがなくなりますよ

豊かになることを否定しない

お金は条件であって目的ではない
「そうは言ってもお金は重要、たくさん欲しいよ」というのも本音ではないでしょうか
働いてお金をもらうことをどこかで否定されたように感じているかもしれませんね
お金よりも、やりがいや人の役に立つかどうかを優先したら、お金がたくさん稼げないのではないか?と不安に思うかもしれません

もっと稼いでいいのです
条件ということは、必要不可欠なものだということ
お金を否定しているのではなく、むしろ肯定しているのです
せっかくなら、より良い条件を得られるようになった方がいいですよね

豊かになる「なり方」が大事
お金が目的になってしまうと、中には人を騙してお金を稼ぐ人も出てきます
効率を求めていったら、人から巻き上げる方が手っ取り早いのかもしれません
これからも、オレオレ詐欺的なものは進化こそすれなくなることはないし、お客様のことよりも、患者さんのことよりも、利益を優先しようとする会社や人はなくなることはないでしょう

ではどうしたらよいのでしょうか
答えはとてもシンプルです
一生懸命働いて堂々と対価をいただき、お客様、患者さんに喜んでもらいながら豊かになっていったらいいのです
働く中で人とのつながりが生まれ、喜びや悔しさを感じ、それを人と分かち合い、成長する
その繰り返しが「働く」ということです

人の役に立つことを精一杯やっていけば、仕事を通じてあなたは心も懐も豊かになれるはずです

自分を動かす習慣80のヒント集。

張替一真 ぱる出版 2019

「この仕事で私は豊かになります」
胸を張ってそう断言できる「働き方」をしましょう


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