効果:幸福感 ー愛知医科大学 ナツナガらの研究ー
幸せは友人の存在が幸福を高める
幸せそうにしている人とともに時間を過ごすと、幸せをおすそ分けできる
愛知医科大学のマツナガらは、「幸せな友人の存在が幸福を著しく高める」という興味深い研究結果を報告しています
この調査では、被験者たちに、人生に起こりそうな出来事をいくつかあげ、それを経験したと想像してもらい、その時に感じる幸福度を評価するように求めました
その結果、幸せな友人がいると、被験者の幸福度を著しく高めることがわかったのです
たしかに、幸せな友人がまわりにいると想像すると、きっと自分も幸せになれる、自分は恵まれていると気持ちが向上してきます
しかし、どうすれば幸せそうな友人に出会えるのか?
それがわかれば、人間苦労しません
何が人を幸せにするのか?
じつは、ハーバード大学で1938年に開始された75年にもわたる「ハーバード成人発達研究」というプロジェクトのなかで、ハーバード卒の男性とボストン育ちの貧しい男性たちの2つのグループ(約700人)の生涯を追跡調査し、「何が人を幸せにするか?」ということを明らかにしました
たとえば、幸せに関係すると思われがちな"頭の良さ"については、平均的とされるIQ110~115の男性(一般的に120以上が秀才扱いとされる)と、天才と位置づけられるIQ150以上の男性のあいだに、「収入の差はほとんどない」といった分析結果が出ました
研究を30年以上指揮しているバイラントは、老年期における幸福と健康、そして暖かな人間関係の3つこそ「幸せ」に欠かせないファクターだと話しています
そして、75年の研究結果に対して、シンプルな結論を出しています
「幸福とは愛です。それ以上の何物でもない」と、愛情を持つことこそ、幸せの近道だと主張しているのです
幼年期の母親との関係が収入・健康を左右する
興味深いことに、幼年期に母親と良好な関係が築けていた男性は、そうでない男性よりも約900万円も年収が高かったそうです
加えて、幼年期に母親との関係が乏しかった男性は、男性自身が老年期に痴呆を発症する可能性が高いという結果も明らかになっています
これほどまでに母親の愛情は、のちのちの仕事にも健康にも影響を及ぼすのです
いくつになっても母親を大切にする、そのこともぜひ忘れないでください
幸せな人とつきあう、母親を大切にすることが、自分の幸せにつながる
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