ギバーとは、人に与える人です
自分よりも相手のことを考えて行動するタイプ
「この人に何ができるか?何をしてあげられるか?」と考える
マッチャーは、人から与えられた分だけを返す人です
損得のバランスを考える人
相手や、環境に合わせて自分のスタンスをテイカーにもギバーにも変化するタイプ
「この人からこれをもらったから、その分返そう」と考える
テイカーとは、人から奪う人です
自分の利益を最優先させ、相手から奪うことばかり考えるタイプ
「この人から何をもらえるか?」と考える
あなたはどのタイプでしょうか?どの人が最も成功するのでしょうか?
短期的な目で見ればテイカーです
テイカーは周りの力を利用して成果を出すからです
しかし、周りの成果を自分だけのものにしようとするため、そのうち周りの人がどんどん離れていき
長期的に成果を上げることはできません
中期的な目で見れば、マッチャーです
自分の仕事を進めつつ、時間ができたら相手を手伝います
そして、自分が手伝ったら相手の見返りを求めます
自分が動いた分だけの成果をきちんと出すことができるということです
では、長期的な目で見れば、ギバーが1番成果を上げるという結論になるのでしょうか?
それは、半分正解で、半分間違いなのだそうです
なぜなら、長期的な成果を出すのはギバーである反面、最も成果を残すことができないのもギバーなのです
ギバーは次の2パターンに分けられます
どちらのギバーなのか?が大きな違いなのです
①失敗するギバー=自己犠牲タイプ ギバーの精神が強く、自分を犠牲にして相手に惜しみなく尽くしてしまうタイプ 疲弊してしまう傾向にあります 自己犠牲のギバーの周りには、テイカーがたくさんいます 人から搾取される傾向にあるので、生産性が低く、「いい人なんだけどな〜」「仕事面ではパキッとしないんだよな〜」といわれるタイプが該当します ②成功するギバー=他者志向タイプ 最初はギバーとして与え続けますが、相手がギバーではないとわかった場合、自分の対応をマッチャーに変化させます。そして相手が搾取するだけのテイカーだとわかるとギブすることを辞めます。つまり限られた時間やリソースを注力すべきところに注げるので個人としてはもちろん、組織としての生産性をあげることもできるタイプです。
成功するギバーは、テイカーに関わる時にはマッチャーに変身します
テイカーから何も得るものがなければ、与えることをやめるのです
自分の限られている時間を大切な人に与えることができます
「他者志向」になるということは、受け取るより多くを与えるが、決して自分の利益を見失わないことだ
アダム・グラント『「GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代」』
それを指針に「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決めることなのだ
ギバーがマッチャーやギバーと関わることができれば、互いに与え合う関係を築くことができ、
大きな成果を生むことにつながります
人は「利己心」と「思いやり」の両方を原動力にする時、もっとも成功できる
アダム・グラント『「GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代」』
他者への関心と自分への関心が結びつけば、ギバーは、燃え尽きることがなくなり、成功しやすくなるのだ
誰かの役に立った、感謝されたという経験は個人の成長を強く後押しすることがわかります
そしてもう一つ大切なのは、ギバー的行動を見つけたらその貢献を見える化して評価することです
そしてその行動を広めていきます。「そういう行動をとれば評価されるのだ」と周囲の共通認識が進むと
組織全体がギバー化していきます
将来幸せになるためのギバーの特徴として見られるのは
・自分の利益より、仲間や集団の利益を優先する
・短期的成果より、長期的成果を優先する
・自分の話より、相手の話を優先する
・相手に合わせて自分を柔軟に変えられる
ということです
思いやりがあり、自分をもっている人が将来幸せになるということですね
あなたはどのタイプでしょうか?
アダム・グラント: 「与える人」と「奪う人」 ― あなたはどっち?
https://youtu.be/YyXRYgjQXX0
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