サイトアイコン 薬剤師のリベラルアーツ研究所

介護認定審査会委員になって始めたこと

介護保険サービスを受けるためには 要介護認定が必要です

介護保険サービスを受けるには まず住んでいる市区町村の窓口に
要介護認定の申請を行います

申請をすると認定調査が行われます

市区町村の職員や市区町村から委託されたケアマネジャーなどが自宅を訪問し
申請をした本人の心身の状態や日常生活、家族や住まいの環境などについて
聞き取りをします

その他に「主治医意見書」をかかりつけ医が作成します

「要介護認定」は それら「本人への訪問調査」と「かかりつけ医による意見書」をもとに
どれくらいの介護サービスが必要かその度合を公平に審査し判定が行われます

その「公平に審査し判定が行われます」を担っているのが介護認定審査会です

それら調査票や意見書には 本人の心身の状態や日常生活
家族や住まいの環境などについて聞き取られたことが 

詳細に記載されています

それまでの人生の総決算が綴られているとも言えます
人生色々なのです

子どもたちが協力して支援している様子が読み取れる調査票
ご近所の方が買い物のお手伝いをしてくださったり 
親切に支えてくださっている様子が記載された調査票

そんな心温まる調査票もある一方で

子どもはいるが不仲で疎遠 非協力的で支援は期待できない
アルコール依存のため暴言暴力がひどく家族が疲弊している
足の踏み場もないほどに 物にあふれ ゴミ屋敷化している

そのような調査票も多く目にするのです

そこで まず1つ目に感じたのが
「愛される高齢者になりたい」ということ

愛される高齢者になるためには 
老後の生活を楽しいものとするためには 
社会に受け入れられる存在となる必要があるでしょう

偉そうな高齢者は 愛される存在にはなりにくいでしょう
また 説教の多い高齢者人や自慢話が多い高齢者も同じです

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
高齢になるほど謙虚になることを目指す必要がある

そう感じて 愛される高齢者になるために
まず1つ目として「謙虚になること」への心がけを始めました

そしてまた ほとんどの調査票には 
生活範囲がどんどん狭まっていく様子が記載されています

歩行の不安定さから外出は通院時のみに限定されるよう・・・

更に 家庭内の移動にさえ困難さが見られるようになると
活動範囲が特定の一室内だけに限定されるようになり・・・

最後は活動範囲はベッド上のみに・・・

人生の終盤に向け着陸態勢に入ることは
仕方のないことですが
できる限り その時期を遅らせたい
2つ目にそのことを感じました

そこで始めたのが

そう! 「歩こう!」です
下肢筋力の低下を防ぐため 何もおおげさな運動でなくていい
ただ「歩こう!」そう思いました

今は便利な道具やアプリが色々あります
スマートウォッチは 歩数だけでなく心拍数や上った階段の段数まで
計測して集計してくれます
使わない手はありません!

目標を「1日11,000歩」にしているのですが
達成すると「すごい!」と褒めてくれますよ

それまでの自家用車通勤を電車通勤に変更し
ちょっと遠目の駅から職場まで毎日歩くことにしました

「歩く」ことの目的がしっかり軸になっているので
気持ちが揺らぐことがありません

「歩かなくてはならない」事態になったとしても
「ラッキー! 歩数が稼げる♪」と思うようになりました

実際に自分で「行動」して「継続」しているので
患者さんにも 自信と説得力を持ってお勧めできます

自分がやってもいないのにお勧めするのは
ちょっと説得力に欠けますね?

患者さんにも「一緒に頑張りましょう♪」とお声掛けしています

医療者であっても上から目線でなく 患者さんと同じ高さに立って
一緒にがんばりましょう♪」
この言葉がけの仕方も 私のお気に入りです

本当に「一緒に頑張れたらいいな」と思っています
仲間が増えれば より一層頑張るのが楽しくなります♪

いかがですか?
仲間になって一緒に頑張りませんか?

モバイルバージョンを終了