反対されるのではない。言い方が、気に入らないのだ。
自分の出した企画が通らなくて、ほかの人の企画が通ることがあります。
「明らかに自分の企画のほうが面白いのに、どうして」と思います。
自分が出した企画だから、そう思えるだけの場合もあります。
本当に自分のほうが面白いこともあります。
選ばれない人は、「企画で判断されたのでなければ、嫌われているからだ」と解釈します。
好かれているか嫌われているかで物事を考えるのです。
選ばれる人は、「自分の言い方が悪かったからだ」と考えます。
実際、その人が好きか嫌いは、人格でなく言い方で差がつくのです。
選ばれない人は、そこを誤解しています。
自分を変えることはできませんが、言い方を変えることはできます。
いまいちの企画が通った人は、以前、言い方でしくじったことがあったのです。
それを研究して改良して出したから通ったのです。
面白い企画が必ずしも採用されるわけではありません。
採用されるためには、言葉での伝え方が大切です。
人格とは、まったく関係ないのです。
選ばれない人は「自分の人格が否定されたから選ばれなかった」と考えます。
それでは改良の余地はなくなります。
結果、その人は改良をしないで、ますますえらばれなくなるのです。
選ばれなかった時、理由の可能性は3つです。
❶企画が、イマイチだった。
❷自分が、嫌われている。
❸言い方が、悪かった。
「言い方が悪かった」という人が、言い方を反省して、今後、毎回選ばれるようになっていくのです。
選ばれる人、選ばれない人。 1ミリの差が、決定的な差を生む
中谷彰浩 ぱる出版 2016
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