人間は、世の中で起こることを解明しようとする。
確率論や科学的考察、物理学の法則、原因と結果の法則、演繹的な推論などの方法を駆使して、物事が起こる理由を考える。
しかし、理屈では説明のつかない現象はいくらでもある。
たとえば、なぜ偶然は起こるのか、運とは何なのか、といったことだ。
理屈では説明できないとき、私たちはそれを神秘、謎、奇跡、魔法、運命などと呼んで、それを理解して、なんらかの行動を起こそうとする。
言い換えれば、機会がめぐってきたとき、たとえその先がどうなるかわからないときでも、心の声に耳を傾けて、未知の領域へと足を踏み入れるということだ。
もちろん、そうすることによって、後悔の原因になることもある。
つまり、こういうことだ。
- もしこの道を歩んで思いどおりに行かなければ、後悔するのではないか。
- もしこの道を歩まなければ、その先が展開せず、人生を変える機会を逃したことを後悔するのではないか
科学では説明のつかないことが世の中には多々ある。
ひとつの出来事をきっかけにその後の人生がどう展開するかを見通せるわけではない。
しかし、偶然のように見える出来事が起こったら、それがどんな意味を持つかということだけでなく、それがどんな道につながるのかを考えてみるのは意義深いことだと思う。
人生を変える可能性のある機会を逃して後悔しないために、まだ発見していない可能性に心を開こう。
心の声に耳を傾けて、それが自分をどう導くかを見極めよう。
心の声が人生にどう役立つかを検証しよう。
- 今までの人生で心の中の声に耳を傾けなかった結果はどうだったか?
- 今までの人生で心の中の声に耳を傾けてうまくいったことは何か?
後悔しない生き方 人生をより豊かで有意義なものにする30の方法
マーク・マチニック 弓場隆(訳) 株式会社ディスカバー・トゥエンティワン 2011
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