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長寿のくすり

先進国ではどこでも 女性は男性より平均6年から8年長生きです

でも 世界で1カ所だけ 男性の寿命が女性と同じ場所があります
イタリアのサルディーニャ島 ― コルシカ島とチュニジアの間の 地中海に浮かぶ島です 

男女で寿命に差がないのは ここだけです
しかも 100歳を超える人の割合が 北アメリカと比べると10倍という高率です
いったいなぜなのでしょうか?

長寿については 遺伝子ではその 25パーセントしか説明できず
残りの75パーセントはライフスタイルが影響しています

100歳を超えて生きるには 何が必要なのか?
長寿者のどんな習慣が良いのか?

この島の真ん中にある村を調査してわかったこと
この村の良さは 街並みの美しさではなく
家が密集していることです
家と家の間隔が狭く 通りや路地が 入り組んでいます

つまり住民は 常に誰かと 顔を合わせる生活をしています
寿命を迎えるまで ずっと人々に取り囲まれて 過ごすのです

ブリガムヤング大学の研究者 ジュリアン・ホルト=ランスタッドは
一連の研究で 「人が死ぬ日を遅らせる方法はあるのか?」を追究しました
7年間辛抱強く調査しました

死亡する可能性を 最も減らした要因は何か?
長寿の要因を 影響力の強さで見ていくと・・・

出典:Holt-Lunstad J,Smith TB,Layton JB(2010)PLos Med.7:7;e1000316

長寿の可能性が最も高くなる 2つの要因は
どちらも社会生活に関わるものだったのです

急にお金が必要になったとき借りに行ける相手
体調が悪くなったとき病院に連れて行ってくれたりする人
あるいは 絶望して生きる意欲を失いかけたとき寄り添ってくれる人

そういう人が 何人かいてくれたら 長生きする可能性が ぐんと高まるわけです

日々の活動でどれだけ交流がありますか?
何人の人と話しますか?

結びつきが強い人と弱い人の両方についての話で
自分にとって大きな意味を持つ人 とりわけ身近な人に限りません 

コーヒーショップの店員と話しますか?
毎朝犬を連れて家の前を散歩する女性と話しますか?

こうした交流の有無が 長寿に大きな影響を与えているのです

今日から始められて お金もかからない
副作用の心配もない
究極の「長寿のくすり」

人とのつながりが 最高の健康法なのです

スーザン・ピンカー: 長寿の秘訣は周囲の人との交流かも

https://youtu.be/ptIecdCZ3dg
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