転職面接で、「なぜ辞めたか」を堂々と言える人が、選ばれる。
転職相談で、「今いる会社を辞めて別の会社に行こうと思っているんですけど、どうしたらいいでしょうか」と言われます。
中途採用の試験で聞かれることは、「何ができるか」「どんなことをしたいか」「今まで何をしてきたか」ではありません。
たった1つ、「前の会社をなぜ辞めたか」です。
これがきちんと答えられたら、採用です。
たいていの人は、ここで口ごもります。
「人間関係でちょっと・・・・」というのです。
ひどい人になると、「仕事でちょっと失敗しただけでクビになりまして」と言ったりします。
クビになるような失敗を「ちょっとしたこと」と表現すること自体、仕事をなめてかかっています。
なぜ辞めたかを堂々と言える人は、仕事をなめてはいません。
面接官は、そこを見抜くのです。
新卒より中途採用のほうが選ぶ基準は明確です。
履歴書の空白の期間のことを聞かれて、堂々と、隠し立てなく、うしろめたくなく言える人が選ばれるのです。
選ばれる人、選ばれない人。1ミリの差が、決定的な差を生む。
中谷彰宏 ぱる出版 2016
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