会社のお金をムダにする人は、選ばれない。会社のお金をムダにしない人が、選ばれる。
自分のお金は誰もが大切にします。
会社のお金となると、ムダにしている感覚のない人がいます。
コピーを100枚失敗しても、平気でシュレッダーにかけて次の100枚を使います。
社長が真っ青になるようなことでも、従業員にとっては会社の経費なので、札束をシュレッダーにかけている実感が湧かないのです。
上司から「この人は会社のお金を大切にしてくれている」と思われると、
「出張を誰に行かせようか」
「お金のかかる仕事を誰にさせようか」
「接待は誰に行かせようか」
という時に、選ばれる人になります。
接待や出張で豪遊していまうと、「会社のお金をムダにしている」と思われます。
たとえば、ひと昔前までは、残業を長くすることによって選ばれようとする人たちがいました。
ところが、残業は、残業代というお金を会社から奪っています。
人件費という形で、会社に負荷をかけ、損失を与えているのです。
「自分はこんなに遅くまで頑張っているんだ」と言う人は、残業代というコストで会社にお札を捨てさせています。
本人は頑張っているつもりでも、会社のお金を大切にしていません。
「コスト削減は、上司から言われて仕方なくすることだ」と思うのは、選ばれない人の発想です。
コスト削減は、会社のお金をいかに大切にするかということです。
会社のお金を大切にする人は、お客様のお金も大切にでき、結果として選ばれる人になるのです。
選ばれる人、選ばれない人。1ミリの差が決定的な差を生む
中谷彰宏 ぱる出版 2015
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