働きやすさより、働きがいを求める人が、選ばれる。
世の中全体がワークライフ・バランス全盛です。
みんながみんなではありませんが、「働きやすさ」を軸に置くか、「働きがい」を軸に置くかで二極化してきたのです。
働くことの目的は多様化しています。
どちらがいいということではありません。
ただし、選ぶ側としては、働きやすさを求めてくる人と働きがいを求めてくる人とがいたら、働きがいを求めてくる人を選びます。
働きやすさと働きがいは、どちらもあるに越したことはありません。
どちらか1つを選ぶ状況で、どちらを選ぶかです。
休みが十分にとれて、給料がそこそこもらえて、それほどしんどくなくて、めんどくさくない日ごとには、働きがいは生まれません。
「給料も安いし、仕事もしんどい、休みもない、条件は劣悪」という仕事をしながら、みずから仕事の面白さを見出していく時に働きがいは生まれます。
働きがいは、みずから見つけるものです。
働きやすさは、人から与えてもらうものです。
自発的に働きがいを見つけようとする人たちが選ばれる人になっていきます。
働きやすさを求めている人は、最初から選ばれる側を目指していません。
選ばれなくていいなら働きやすさ、選ばれたいなら働きがいを目指せばいいのです。
選ばれる人、選ばれない人。1ミリの差が、決定的な差を生む。
中谷彰宏 ぱる出版2016
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