選ばれる人、選ばれない人03

働き方

自分に求められる役割がわかる人が、選ばれる

仕事は上司のゲームプランで戦います。
何がなんでもシュートを撃てばいいわけではありません。
上司の意図するストライカーは別にいます。
自分に求められているのは、アシストなのか、起点なのか、おとりなのか、シフェンスなのかを見きわめます。
なんのために自分がこの場に呼ばれているか考えるのです。

TVのトーク番組に呼ばれると、私はまず、メンバーを見ます。
お笑いの人とアイドルの組み合わせの時は、私に求められているのは「文化人」という位置づけです。
登場人物全員が文化人の場合は、私に求められているのは「笑い」です。
ほかの人たちに笑いをとる余裕がない時は、自分が笑いをとって、ちゃんと番組をまわしていく役になります。
同じ選手でも、その時のフォーメーションの中で求められる役割は変わるのです、
自分のしたいことを先行させると、自分の役割を取り違えます。
上司のゲームプランも壊れます。
「おとりになってくれと言っているのに、何勝手なことをしているんだ」
「ストライカーはもういるのに、かぶっている」

と言われるのです。
そういう人は、次からは呼ばれません。

選ばれない人は、頑張っているし、一生懸命です。

頭はそこそこいいのに、プランや役割を見抜くことが苦手です。
選ばれるか選ばれないかは、たった1ミリの差です。
だから、なおさら頑張って、「こんなに頑張っているのに、なぜ選ばれないのか」
というストレスがたまっていくのです。

運命を分けるヒント03
自分に求められる役割を知ろう。

選ばれる人、選ばれない人。 1ミリの差が、決定的な差を生む

中谷彰宏 ぱる出版 2016

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