あなたは今 仕事をしていて楽しいですか?
仕事から幸せを得ることができていると感じますか?
仕事は生きていくうえで不可欠なものであることは言うまでもありません
人生の多くの時間を費やすがゆえに
私たちの人生や幸福度にも大きな影響を与えます
ペンシルバニア大学のアニー・マッキーは
幸福を感じない人が多い職場は生産性が低くなると指摘します
職場が嫌いで幸福を感じていない人は一緒に働いていて気持ちがいい相手ではなく
アニー・マッキー
あまり価値貢献せず 組織(および経済)に著しくマイナスの影響を与える
リーダーがそうである場合はその態度を他者に伝染させるためさらに厄介だ
彼らの感情と考え方が他者の心理状態や仕事ぶりに大きく影響を及ぼすのである
では スタッフのエンゲージメント※を高めて仕事の質を向上させるにはどうすればよいのでしょうか?
(※エンゲージメント:会社と従業員の結びつきや信頼関係 従業員会社に対する愛着心)
アニー・マッキーとテレオス・リーダーシップ・インスティテユートのチームはこの数年間に数十の企業を調査し数千人にインタビューを実施した結果
職場で十分にエンゲージメントと幸福感を得るために重要な3つのことを見つけました
職場での幸福は重要だ
アニー・マッキー
十分にエンゲージメントを持って働くために必要なのは
展望、意義ある目的 そして共鳴する人間関係である
職場で自分の価値観に合った働き方、そして素晴らしい人間関係の築き方を見出すのは個々人がやるべきことだ
そしてリーダーの役割は従業員が活躍できる環境をつくることである
「不幸なことにあまりに多くのリーダーが説得力のある将来展望を描かずそれを従業員の個人的な展望と結びつけようとせずしっかり伝えてもいない」と
アニーは指摘します
リーダーがビジョンを示さなければ社員は積極的に動けるわけがないのです
働く人々は 自分の仕事が重要であると感じたいのです
自分が価値ある存在で 自らの貢献によって
世の中に何かしらの影響を与えていると考えたいのです
自分と自社は 他の人々にとって重要なことに取り組んでいると信じることでエンゲージメントが高まるのです
幸福になるためには素晴らしい人間関係も欠かせません
上司や同僚との関係がよくないと社員の幸福感は下がります
リーダー、マネジャー、従業員は緊密で信頼と支え合いに基づく人間関係を求めているのです
良い人間関係が自分の精神状態とチームへの貢献意図を大きく左右します
「幸せな社員はそうでない社員よりも創造性が3倍高い」という研究結果が発表されています
生産性の高さや欠勤率・離職率の低さなどで
不幸な社員よりも幸せな社員の方が優れていることが学術的に明らかになっています
リーダーはビジョンを示し 個人の仕事を大きな目的に結びつけ
社員のつながりを強化することで生産性を高めることができるのです
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幸福学
ハーバード・ビジネス・レビュー編集部 2018
99.9%は幸せの素人
星 渉 前野隆司 KADOKAWA 2020