「いいですね」と言う人は、選ばれない。メモをする人が、選ばれる。
上司が何かアイデアを出した時に、「いいですね」と言って終わる人がいます。
これは正解です。
正解の1つ上は、「いいですね」も言わないで、メモをすることです。
お客様に選ばれたり、上司からプロジェクトチームに選抜されたりする人は、メモをします。
「自分は賛同したのに」と思っても、「いいですね」と言うだけでは選ばれないのです。
たとえば、レストランでお客様に、
「料理はいかがでしたか。お気づきになったことはなんでも言ってください」
「ポーションがちょっと大きいから、ハーフポーションもあるといいね」
「では、厨房に言っておきます」
というやりとりをして、お店の人がメモをとりませんでした。
お客様は、「まあ、そんなものだろう」と普通の印象で終わります。
その時に、「わかりました。そうですね」と、すぐにメモをとってくれるほうがうれしく感じます。
どんなに耳当たりのいいことを言ってもらうより、
「次もこの人に頼もう」
「またこの人に言おう」
「この人を指名して、このお店に来よう」
「この人が休んでいない時に来よう」
という気持ちになります。
お客様や上司は、メモしてくれる人を選ぶのです。
メモの仕方は、3通りに分かれます。
①いい話が出ても、「いいですね」とメモを取らない人。
②いい話が出ると、メモを取る人。
③いい話が出る前に、メモを取る人、
いい話が出る前に、メモを取る人が選ばれます。
選ばれる人、選ばれない人 1ミリの差が決定的な差を生む
中谷彰宏 ぱる出版 2015
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