次の仕事を頑張る人は、選ばれない。今の仕事を頑張る人が、選ばれる。
いつの仕事で頑張るかは個人差があります。
選ばれない人は、次の仕事で頑張ろうとします。
今の仕事をしているのに、「次の仕事を下さい」と言うのです。
選ばれる人は、今、自分が関わっている仕事を完結させようと頑張ります。
今の仕事を一生懸命しない人と一緒に仕事をすると、むなしくなります。
「代表作はなんですか」と聞かれて、「次の仕事です」と言う人がいます。
それがカッコいいと思い込んでいるのです。
その人は、今の仕事をおろそかにしています。
今の仕事をしながら次の営業をかけるのは、今の仕事のエネルギーを営業に割くことになります。
まわりからは「この人は次の仕事をしている時も、その次の仕事の営業をしているんだろうな」と思われます。
今の仕事を最高傑作にすることが、次の仕事の最大の営業です。
お客様や上司に「ありがとう」と言われて終わりではありません。
そこから、今の仕事にいかに上乗せできるかです。
「虫歯の治療をしましたが、今度は虫歯にならないように何かさせてください」
「エンジントラブルは直しましたが、再発しないように、ここに少し手を入れさせてください」と言える人は、お客様が求めていないところまで、今の仕事を完結させようとしています。
次の仕事のことばかり考えている人は、今の仕事でお客様のOKが出たら、すぐに次の話をします。
お客様のOKがまだ出ていないのに、次の仕事の話をする人さえいます。
そういう人は、結果、次の仕事には選ばれません。
「仕事下さい」と言い続けているヒマがあったら、今の仕事をもっと一生懸命することです。
それが選ばれるための一番のコツなのです。
選ばれる人、選ばれない人 1ミリの差が決定的な差を生む
中谷彰宏 ぱる出版 2016
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