選ばれる人、選ばれない人46

働き方

締切に提出する人は、選ばれない。締切前に提出する人が、選ばれる。

選ばれる人と選ばれない人の差は、ひと言で言えば「スピード」です。
レスポンスの速さです。
「ちょっと誰か」と呼んだ時は、「ハイ」と早く来たほうを選びます。
「なんで私が選ばれなかったのですか」と言う人は、「ちょっと誰か来てくれる?」と呼ばれた時に行くのが遅かったのです。
あらゆる仕事は、「誰か来て」と呼ばれた時に、すぐ来た人の勝ちなのです。

「私もきちんと締切を守っています」と言う人がいます。
村上春樹さんは、締切よりも先に出すことをずっと徹底しています。
村上春樹さんのプロ職業作家としての矜持は、「締切より早く出すこと」です。
マンガ家にもこういう方はいます。
トップはみんな締切を守るだけではありません。
締切を守るのは、たしかに正解です。
締切より早く渡して、あとの作業が少しでもラクになるようにすることは、さらに上の正解で、選ばれる人になるのです。
「あの人に頼むと、締切までにやってくれる」という人と、「あの人に頼むと、締切よりも早くやってくれる」という人とでは、信頼感の大きさが違います。
実際の仕事においては、クオリティーの差よりも、レスポンスの速さが何よりもその人に対しての信頼になります。

締切より遅れるのは論外です。
勝負は、締切より遅れるかどうかではありません。
「締切より1日でも早く出していく」ことが、選ばれる単純明快なポイントになるのです。
「締切を守って、提出しているのに」という人は、選ばれません。
締切より、はるかに早く提出している人がいるのです。
締切より、はるかに早く出している人が、選ばれるのです。

運命を分けるヒント46
締切前に出そう

選ばれる人、選ばれない人 1ミリの差が決定的な差を生む

中谷彰宏 ぱる出版 2015

 


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