ありとあらゆることはやれない その前に成功してしまうから
「いろいろやってみた」というとき
それらを書き出してみると
意外と少ないことに気づくだろう
まだまだ、できることはあるはず
思いつきでいいから、できることを考えてみよう
常識にとらわれずに、できることを考えてみよう
スーパーマンになったつもりで、できることを考えてみよう
考えれば考えるほど
新しいやり方が見つかるだろう
いろいろやってみたのに
うまくいかないというのは
ありとあらゆることをやる前に
やめてしまっただけ
いくら考えてもわからないときは 考え方を変えてみる
いくら考えてもわからないときは
違う視点から考えてみる
たとえば、新しいレストラン
千年前の料理を再現するレストラン
六十歳以上限定のレストラン
食材を自分で持ってくるレストラン
ペット専用レストラン
料理のつくり方を見るだけのレストラン
洞窟探検レストラン
発想は自由に
洗濯は慎重に
わからないときは、常識や経験にとらわれている
いくら考えてもわからないときこそ
発想が広がり、成長できるチャンス!
本気になるほど本物になる
本気になると
他のことが気にならなくなり
朝から晩まで
そのことばかり考える
そのことばかり考えるうちに
細かいことにまでこだわり
いつの間にか、誰よりもそのことに詳しくなる
そして何でもできるようになっていく
本物になっていく
しかし本物は
まだ本気じゃないと思っている
さらに本気になろうとする
これが、本物
本気になるほど、本物になる
本物に、できないことはない
感動した人は黙っていられない
人は感動すると
その感動を
誰かと分かち合いたくなる
一緒に感動できれば、感動の大きさは二倍になるから
そして、いまはインターネットの時代
感動した人たちが
自分の感動を世界に発信する
その結果
みんなが感動を共有できる
感動が人と人を心でつなく
ひとつの大きな感動が
世界をひとつにするかもしれない
完成しても完璧ではない
学生時代、おいしいラーメン屋さんがあった
夜中にわざわざみんなで行った
そこにはいつも、たくさんの人が並んでいた
二十数年ぶりに、行ってみた
とても懐かしい味だったが
なぜかおいしいと感じなかった
もっとおいしいお店が
いくつも新しくできていたから
どんなにすばらしい価値を
生み出すことができたとしても
それ以上にすばらしい価値を
生み出すこともできる
このラーメン屋さんも来年はもっとおいしい
店になっているかもしれない
また、来年行ってみよう
どれだけワクワクすることを考えてもお金はかからない
はじめに「最高の価値」を考える
できるかできないかではなく
「できたらいいな」と思うこと
機能ではなくて、価値をつくる
それは「どれだけ人が幸せになるのか」ということ
その商品を買った人のまわりには
どれだけの笑顔が溢れているか
そのサービスを受けた人が
その後、どんな気持ちで生活できるか
人が幸せになるシーンを描いて
自分もワクワクする
どれだけワクワクすることを考えても
お金はかからないのだから
最高の商品は社員の働く姿
すべての商品とサービスは
そこで働く社員一人ひとりの
思いを伝えている
こだわりの価値に溢れた商品に
お客様は感嘆の声を上げる
感動を与えるために
最高の笑顔で迎える姿に
お客様は心を震わせる
商品とサービスを見れば
そこにいる社員の思いがわかる
すばらしい会社があるわけではない
すばらしい社員がいる会社があるだけ
信用とは努力である
どうしようもない問題が起こることがある
しかし
どうしようもないことが、わかっていたとしても
そこに挑み続ける姿によって
信用を得ることもできる
信用とは、自分の生きる姿
あきらめないで努力を続ける
使命感を持って取り組む
志を持って生きる
とにかく、一所懸命に生きる
そんな生き方をしている人を
無視できる人はいない
信用とは、何ができるか、という能力ではなく
どのように生きているか、という姿勢である
「夢」が「現実」に変わる言葉
福島正伸 三笠書房 2008
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